2015年8月26日水曜日

はがない完結によって湧き出てきた想いをぶちまけるだけのディスプレイの前のあなたにとって読む価値がないであろう文章の羅列

特にはがない最終巻の内容がどうとかじゃないんですよ。最後の終わり方。
「いい青春だった!」これに込められたものを考えて、感じた時に、とてつもない切なさが襲ってきた。前々からこれで終わりと知っていたからここまでの寂しさを覚えることになるとは思ってもいなかった。

はがないという作品は、すべてに綺麗な結論はつけていないと思う。10巻の夜空と星奈が友達になったような気持ちのいい結論もあれば、登場人物にとって不満足な結果に終わることもあるし、結論付けずにグレーのままの問題もある。うまくいくこともあるけど、多くは残念な結果に終わることもあって、大失敗だってする。そのせいで傷ついて、傷つけて、挫折して、辛さを味わった。隣人部での思い出は楽しかった思い出が多いけど、逃げ出したくなるほどの苦しい経験だってある

この作品の主人公は小鷹だけど、主人公が行動したからって全てうまくはいかなかった。傍からみて全く正しくない選択をあえてとったこともある。主人公の行動が一番問題がある時もしばしば。そもそも小鷹自身か主人公になりそこねたと言っているくらいだ。
一方のメインヒロイン三日月夜空。思い通りにならない苦しさを一番味わったのはこの人であろう。
小鷹とくっ付きたい。ライバルが現れても許嫁が現れても致命的な失敗をしても、あがいてあがいてあがきまくって、落ちるとこまで落ちても這い上がってきた。それでも最後は諦めて小鷹との中を「戦友」としてケリをつけた。

主人公とメインヒロインがあんなにまで迷走・奔走しても100%のハッピーエンドには至らなかった。頑張った結果望みが叶うこともあるけど、失敗は見過ごせない程ある
それは隣人部メンバー、いや全てのキャラに言えること。小鳩は無事高等部に進学できた。幸村の恋は振られて幕を閉じた。日高さんは留年した。火燐さんは色恋沙汰で炎上した。理科は友達を手に入れることができた・・・・

この作品は、王道のバトルものや他のハーレム作品のように、メインキャラの目的が全て達成されるとか、全ての問題が解決されるとか、そういうことが普通ではない。現実のように失敗も挫折も解決不能な案件もある。そういうモヤモヤ感があったことは確か。でも。それはこの作品に限っては、マイナスのことではない

そういうところも全部含めて「残念系青春ラブコメ」なんだ。隣人部のどこか間違った活動の面白さだけじゃない、全てがうまくいくとは限らない不完全さも含めて「残念」なんだ

そして、喧嘩や告白といった感情のぶつかり合い、家族関係友人関係といった人間関係、楽しかった事・むかついた事・悲しかった事・嬉しかったこと、喜怒哀楽がこれでもかと心の中で駆け巡った隣人部での時間。その中にある全てが小鷹にとっての、みんなにとっての「青春=心に残る”今”」なんだ

失敗が許されるのは、学生時代まで。だからこそ、小鷹たちの「残念」な時間はかけがえのないものになったんだ。

今までのバカ騒ぎや重い話や見てられないような喧嘩も、全てここにつながるんだ。何一つ無駄なエピソードなんて、ないんだ。どんなに些細な出来事でも、彼らにとっては青春の1ページなのだから・・・・・


僕は友達が少ない。この作品は、青春ってなんであんなに良い思い出として残るのか。この本質を1~11巻+Connectの計12巻を通して、残念でありながらも僕たちに見せてくれたんだと思います。
こんな素晴らしい作品を作ってくれた平坂読先生には感謝の気持ちでいっぱいです。挿絵のブリキさん、アニメの制作陣、声優さん達も、本当にありがとうございました。そして、お疲れ様です



隣人部それぞれの結末は、それぞれが苦難や葛藤を乗り越えた先の答えだから、それが自分にとっても最善の結末なんだと思います!
・・・・・そんなこと、理屈でわかっていても、心残りがあります。最終巻を読み終わってから今までずっと心の中にあるしこり。あの時の夜空・小鷹のように、この気持ちを思いっきり解放して、この稚拙な文書の締めとします。



夜空には、恋愛面でも幸せになって欲しかった!つーか!!小鷹とくっ付けてあげて欲しかったーーーーー!!!!!夜空の!!想いを!!!成就してあげてぇぇぇぇ!!!!!夜空だって頑張ったんだからああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!







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